INFRASTRUCTURE TOURISM インフラツーリズム

佐連アワサンゴトンネル

トンネル 巨大構造物 柳井・周防大島・田布施・平生・上関

佐連アワサンゴトンネル

佐連アワサンゴトンネルは、2021年(令和3年)に開通し、これまで幅員が狭く急カーブが連続していた区間を解消することで、地域住民の安全で円滑な移動を支えています。

このトンネルの最大の特徴は、このトンネルの特徴は、周辺の自然環境に配慮して計画・施工された点にあります。名称にも冠されている「アワサンゴ」は、地家室沿岸に群生する希少なニホンアワサンゴを指しており、トンネル整備にあたっては海域環境への影響低減が重視されました。急峻な地形を避けて山側にルートを取り、自然と人の暮らしの双方を守る選択として、トンネルという構造形式が採用されています。

トンネル内外の構造は簡素で機能的ですが、その背後には地質条件への対応や施工時の環境対策など、多くの技術的配慮が積み重ねられています。旧道では見通しの悪さや離合困難が課題となっていましたが、本トンネルの完成により、通学や通院、漁業活動など、日常の移動が大きく改善されました。地域に暮らす人々にとって、安心を実感できる変化をもたらしたインフラです。

また、佐連アワサンゴトンネルは、自然豊かな景観の中に静かに溶け込む存在でもあります。トンネルを抜けると、佐連港や穏やかな瀬戸内海の風景が広がり、人工構造物が前面に出過ぎることなく、島の景観の一部として機能していることが感じられます。この「主張しすぎない土木」は、周防大島らしい風土と価値観を体現しています。

佐連アワサンゴトンネルは、単なるトンネルではありません。自然環境を読み解き、地域の暮らしを守り、将来にわたって安全を確保するために築かれた、生活に寄り添う社会基盤です。このトンネルを通ることで、土木インフラが観光資源とは異なる形で地域を支え、静かに価値を積み重ねていることを、ぜひ感じ取ってください。


施設インフォメーション

インフラ名
佐連アワサンゴトンネル
所在地
周防大島町大字地家室
路河川名
主要地方道橘東和線
管理者
山口県(柳井土木建築事務所)
施設規模
延長228m
施設詳細
2021年(令和3年)供用開始
最寄り駅
大畠駅
周辺の観光地
地家室園地、ニホンアワサンゴ学習施設、佐連海岸、地家室の旧往還・旧道跡
名産
周防大島みかん、マーマレード、真鯛、タコ